【Doja Cat/ドージャキャット】「Kiss Me More」を解説!リリックの意味やメッセージは?

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シンガーソングライター、ラッパー、プロデューサーといった様々な才能を発揮するDoja Cat(ドージャ・キャット)は、2018年にリリースしたシングル「Mooo!」で初めて広く注目を浴び、以降「Juicy」「Say So」など数々の曲をヒットさせてきました。特に「Kiss Me More」(feat. SZA)は大ヒットし、グラミー賞にもノミネートされるなど、Doja Catはアメリカの音楽業界において確固たるポジションを獲得した、アメリカを代表する女性アーティストの一人となっています。

本記事では、シンガーソングライターSZAをフィーチャーし、2022年の第64回グラミー賞で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」を受賞した「Kiss Me More」のリリックの意味やメッセージについて、歌詞の紹介を交えて解説します。

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Doja Cat/ドージャキャットのディスコグラフィーについて

今回解説する「Kiss Me More」以外にも、Doja Catは数多くの曲をリリースしています。ここでは、代表的なシングルを年代順に紹介します。

アルバム

  • 2014年:Purrr! – Doja CatのデビューEPであり、彼女の初期の音楽スタイルを反映しています。このEPには、「So High」などの初期の代表曲が収録されています。
  • 2018年: Amala – 彼女のデビューアルバムで、R&Bやヒップホップ、ポップなど多様なジャンルを融合させた作品です。このアルバムには、「Go to Town」「Candy」「Mooo!」などが収録されており、「Mooo!」はSNSでバイラル(バズ)ヒットとなりました。
  • 2019年:Amala (Deluxe Edition) – オリジナルの「Amala」に加え、新曲やリミックスが追加されたデラックスエディションです。「Juicy」のTygaとのリミックスバージョンが特に人気となりました。
  • 2019年:Hot Pink – Doja Catのセカンドアルバムであり、彼女がブレイクするきっかけとなるアルバムです。「Say So」「Rules」「Cyber Sex」などのヒット曲が収録されています。「Say So」は特にTikTokでのバイラルヒットにより、ビルボードホット100で1位を獲得しました。
  • 2021年:Planet Her –  Doja Catの3rdアルバムで、ビルボード200チャートで2位になるとともに、音楽評論家からも高い評価を得た作品です。「Kiss Me More」(feat. SZA)、「Need to Know」、「Woman」などが収録されていて、「Kiss Me More」はグラミー賞にもノミネートされました。
  • 2023年:Scarlet – 最新アルバムで、音楽スタイルの進化を示しています。このアルバムには「Attention」、「Paint the Town Red」、「Demons」などが収録されています。これらのシングルは商業的な成功を収め、彼女の音楽的な幅広さをさらに示しました。

シングル

  • 2014年:So High – Doja Catのデビューシングルで、カラフルで幻想的な見た目とユニークなボーカルを披露しています。
  • 2018年:Roll with Us – リラックスしたビートと滑らかなフローが特徴です。
  • 2018年:Go to Town – ポップとR&Bの要素を融合したダンス向けの楽曲です。
  • 2018年:Candy – セクシーな歌詞とキャッチーなメロディが特徴のR&Bトラックです。
  • 2018年:Mooo! – ユーモアあふれる歌詞とミームになったミュージックビデオで話題を集めました。
  • 2019年:Tia Tamera feat. Rico Nasty – ラッパーのRico Nastyをフィーチャーしたエネルギッシュなラップトラック。
  • 2019年:Juicy with Tyga (Remix) – 元々はアルバム「Amala」に収録されていた曲のリミックスで、Tygaが参加。
  • 2019年:Bottom Bitch – パンクとヒップホップの要素を融合した曲。
  • 2019年:Cyber Sex – インターネットとセクシュアリティをテーマにしたトラック。
  • 2019年:Say So – ディスコ調のビートが特徴のポップヒットで、TikTokでのチャレンジが流行。
  • 2020年:Boss Bitch – 映画「Birds of Prey」のサウンドトラックに収録されたエネルギッシュな楽曲。
  • 2020年:Like That feat. Gucci Mane – ラッパーのGucci Maneをフィーチャーしたダンス向けのトラック。
  • 2020年:Freak – セクシーな歌詞とR&Bのビートが特徴のシングル。
  • 2020年:Del Mar with Ozuna and Sia – ラテンスターのOzunaとシンガーソングライターのSiaとのコラボレーション。
  • 2021年:Best Friend with Saweetie – ラッパーのSaweetieとのコラボ。
  • 2021年:Streets – セクシーでメロウなトラックで、TikTokでの「Silhouette Challenge」で人気を博した。
  • 2021年:Kiss Me More feat. SZA – シンガーのSZAをフィーチャーしたポップとR&Bの要素が混ざったヒット曲。←今回の記事
  • 2021年:You Right with The Weeknd – R&BスターのThe Weekndとのコラボレーションで、複雑な恋愛関係を描いた曲。
  • 2021年:Need to Know – ゲームやバーチャルリアリティを連想させるビートが特徴の楽曲。
  • 2021年:Woman – 女性の力強さと美しさを讃えるアフロビートが特徴の曲。←「Woman」の解説記事はコチラ
  • 2021年:Get Into It (Yuh) – エネルギッシュなビートが特徴のシングル。
  • 2022年:Vegas映画『エルヴィス』のサウンドトラックとして制作されました。。
  • 2023年:Attention – 鋭いリリックが印象的なラップシングルです。
  • 2023年:Paint the Town Red – 独特なビジュアルとともに公開され、話題を呼びました。
  • 2023年:Demons – ホラー要素を取り入れたミュージックビデオが注目されました。
  • 2023年:Agora Hills – 新たな音楽性を示すシングルとして評価されています。

「Kiss Me More」のリリース日、チャートランキング、受賞歴について

Doja Catの「Kiss Me More」は、2021年4月9日にリリースされました。この楽曲は、アメリカのシンガーソングライターSZAをフィーチャーしたポップ・R&Bナンバーで、彼女の3枚目のアルバム『Planet Her』のリードシングルとして登場しました。「Kiss Me More」はそのキャッチーなメロディと軽快なリズム、そしてDoja CatとSZAの魅力的な歌声の調和により、世界的に大ヒットを記録しました。

リリース後、同曲は商業的な成功を収め、アメリカのBillboard Hot 100チャートで最高3位を獲得しました。また、イギリスやオーストラリア、カナダなど多くの国でトップ10にランクインし、グローバルチャートでもその人気を証明しました。特に、ストリーミングサービスでは高い再生回数を誇り、Spotifyでの再生数も大幅に増加しました。

受賞歴としては、2022年の第64回グラミー賞で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」を受賞しました。この栄誉は、Doja CatとSZAのパフォーマンスの質の高さと楽曲の人気を裏付けるものです。また、「Kiss Me More」は批評家からも高く評価され、多くの音楽賞や年末ランキングで注目される楽曲となりました。

この曲は、Doja Catのアーティストとしての地位をさらに高め、SZAとのコラボレーションが大成功を収めた代表作となっています。

「Kiss Me More」の歌詞の意味やメッセージとは?

Doja Catの「Kiss Me More」は、軽快でロマンチックなメロディに乗せて、親密な関係における愛情や欲望を描いています。歌詞のテーマは、恋愛の初期段階における甘くて楽しい時間や、親密な触れ合いへの期待感に焦点を当てています。

曲中では、愛する相手と一緒にいる心地よさや、ただキスだけでは物足りない感情をユーモラスに表現しています。特に、「Kiss me more(もっとキスして)」という繰り返しのフレーズは、シンプルながらも強い感情を伝え、愛情の深さや身体的なつながりを強調しています。楽曲全体を通じて、恋愛の楽しさとちょっとした軽やかさが感じられるのが特徴です。

また、この曲の音楽的要素も注目されています。ディスコとポップの影響を受けたトラックにより、懐かしさと現代的なセンスが融合し、多くのリスナーに親しまれる理由の一つとなっています。この楽曲は、恋愛の遊び心や感覚的な魅力をユーモアとともに描き、聞く人を幸せな気分にさせるものとなっています。

Kiss Me More の歌詞

We hug and, yes, we make love
And always just say goodnight (La-la-la-la-la-la)
And we cuddle, sure, I do love it
But I need your lips on mine


Can you kiss me more?
We’re so young, boy, we ain’t got nothin’ to lose, oh-oh
It’s just principle
Baby, hold me ‘cause I like the way you groove, oh-oh


Boy, you write your name, I can do the same
Oh, I love the taste, la-la-la-la-la-la
All on my tongue, I want it (La-la-la-la-la-la)
Boy, you write your name, I can do the same
Oh, I love the taste, la-la-la-la-la-la
All on my tongue, I want it (La-la-la-la-la-la)

I, I feel like fuckin’ somethin’
But we could be corny, fuck it
Sugar, I ain’t no dummy, dummy
I likе to say, “What if?” But if
We could kiss and just cut the rubbish
Then I might be onto somethin’
I ain’t givin’ you one in public
I’m givin’ you hundreds, fuck it
Somethin’ we just gotta get into
Sign first, middle, last on the wisdom tooth
Niggas wishin’ that the pussy was a kissin’ booth
Taste breakfast, lunch, and gin and juice
And that dinner just like dessert too
And when we French, refresh, give me two
When I bite that lip, come get me too
He want lipstick, lip gloss, hickeys too, huh


Can you kiss me more?
We’re so young, boy, we ain’t got nothin’ to lose, oh-oh
It’s just principle
Baby, hold me ‘cause I like the way you groove, oh-oh

Boy, you write your name, I can do the same
Oh, I love the taste, la-la-la-la-la-la
All on my tongue, I want it (La-la-la-la-la-la)
Boy, you write your name, I can do the same
Oh, I love the taste, la-la-la-la-la-la
All on my tongue, I want it

Say give me a buck, need that gushy stuff
Push the limit, no, you ain’t good enough
All your niggas say that you lost without me
All my bitches feel like I dodged the county
Fuckin’ with you feel like jail, nigga (Feel like jail)
I can’t even exhale, nigga (Exhale)
Pussy like holy grail, you know that (Holy grail)
You gon’ make me need bail, you know that
Caught dippin’ with your friend
You ain’t even half, man, lyin’ on your ****, you know that
Got me a bag full of brick, you know that
Control, don’t slow the pace if I throw back
All this ass for real (All this ass)
Drama make you feel (Make you feel)
Fantasy and whip appeal is all I can give you

Genius

歌詞・スラングについて

“Fuck it”
→ 「どうでもいい」「気にしない」というスラングで、関係の進展をためらわない姿勢を示します。

“Corny”
→ 「陳腐な」「つまらない」という意味ですが、ここでは「シンプルすぎる関係」への皮肉と捉えられます。

“French, refresh, give me two”
→ 「フレンチ(キス)をして、新たに気分をリフレッシュさせて、もう一回」というニュアンス。ここでの「French」は「フレンチキス」を指すスラング。

“Gin and juice”
→ ジンとジュースのカクテルを指します。スヌープ・ドッグの曲など、ヒップホップ文化でも頻繁に登場するスラング的表現で、リラックスしたパーティー気分を象徴します。

“Lipstick, lip gloss, hickeys”
→ キスの際に残るリップスティックやリップグロスの跡、キスマーク(hickeys)を指します。親密なスキンシップの象徴。

“Gushy stuff”
→ 柔らかく甘いものを指すスラング。ここでは感情や性的な魅力の隠喩として使われています。

「Kiss Me More」に対するファンやSNSの反応は?

Doja Catの「Kiss Me More」は、リリース直後からSNSやファンの間で大きな話題となり、多くのポジティブな反応を集めました。この楽曲の特徴であるセクシーかつ楽しい雰囲気と、Doja CatとSZAの相性の良いボーカルは、多くのリスナーに深い印象を与えました。

TwitterやInstagramでの反応:
ファンは「Kiss Me More」のキャッチーなサウンドとリリックにすぐに反応し、Twitterでは「この曲を聴くとすぐに踊りたくなる!」や「夏のアンセムにふさわしい!」といった投稿が多く見られました。特にSZAの歌声とDoja Catの独特なラップが融合したスタイルは、ファンから「完璧なコラボ」と賞賛されました。ハッシュタグ「#KissMeMore」もトレンド入りし、多くのユーザーがこの曲をリピートしていると報告していました。

TikTokでのブーム:
「Kiss Me More」はTikTokでも大きな影響を与え、曲に合わせたダンスチャレンジが大流行しました。特に、サビ部分の軽快なリズムに合わせた振り付けは簡単で真似しやすく、世界中のユーザーが動画を投稿しました。この現象により、楽曲の人気はさらに加速しました。

ミュージックビデオへの反応:
SFをテーマにしたユニークで遊び心あふれるミュージックビデオも、視聴者から大きな支持を得ました。ファンは「ビジュアルが美しすぎる」「まるで映画のよう」といったコメントを残し、Doja Catの独創性と彼女の芸術的なビジョンを称賛しました。

以上、Doja Catの「Woman」を、歌詞に込められたメッセージや音楽的な側面から解説しました。

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この記事を書いた人

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